2023年1月23日
昨日はスカイと自分の関係性を書きましたが、今日はそもそもレーベルとはなんだろう?ってのを書いてみたいと思います。
音楽と事業として関わる場合、いろんな立場での仕事があります。
曲を作るミュージシャン、スケジュール管理などを行うマネージャー、統括を行うディレクターやプロデューサー、活動を管理する事務所などなど…
そんな中でレーベルは「なんでも屋さん」とも言える位置付けで、会社によっては原盤を管理するだけのところもあれば、マネジメント全般までやっちゃうところもあります。
スカイは原盤管理からライブの企画、流通の管理からマネジメントまで行う割と幅の広いレーベルです。
ミュージシャンは良い曲を作るのに集中して、販売や管理などはレーベルにまかせてライブを行いファンを増やす…
レーベルはCDの売上を受け取りそれをミュージシャンに分配する…
これは一例ですが、基本的には持ちつ持たれつ共存していく関係です。
メジャーが強い日本ではバンドがレーベルを持つ事は珍しかったんですが、海外でのNOFXのFATレコーズ、BAD RELIGINONのエピタフなどを参考に、日本でもパンクシーンを中心にインディーズレーベルの波が広がっていきました。
しかし、近年のネットの普及によりそれも変化していきます。
ひと昔前までは、CDの販売の方法は限られていて、タワーレコードなどの店舗に卸すのは個人では不可能ではありませんが難しく
まずは事務所やレーベル所属を目指すのを念頭にバンドは活動を行う…なんて流れがありました。
今は自身で通販を行なったり、YouTubeに自分たちでMVをアップしたりが当たり前になっています。
良い点としては、出来上がったものをフィルターを通さず、リスクなく沢山の人に届けれる可能性がある事
悪い点としては、フィルターがない分商品としては成熟してないものがマーケットに溢れ、スピード重視になった結果制作のレベルが下がりシーン全体が落ち着いてしまうことかと思います。
とは言いながら、僕もレーベルを持っている人間として言葉を選びたくなるのですが
時代の流れ的にミュージシャンやバンドの活動において、これまでの形のレーベルはもう必要ないと感じています。
資金力やプロモーション力がすごくあるレーベルだったら話も違うかもしれませんが、包み隠さず言うとインディーズレーベルの出来る事はどこも似通っています。
であればバンド自身が販売や管理を行い、それを資金に宣伝をし、YouTubeで確立したビュー数を掲げてメジャーに行く方が良いと思います。
レーベルはそのノウハウを基本的に持ってはいますが、調べたり勉強したらなんとかなる物もたくさん含まれています。
例えば今すごく上り調子のVtuber業界を見てみましょう。
現時点では事務所が必要です。統括して仕事を回す役割がなければ、スケジュールひとつ取ってもどこかで破綻してしまうでしょう。
沢山の人が出入りをしながら、文化として成熟していきます。
ブームは必ずどこかで落ち着くので、収益は減っていきます。そうすると人の出入りも少なくなっていきます。
しかし肥大化した文化はなかなか変化する事が難しく、収益が高かった時の風習だけが残ってしまい、それも原因のひとつとしながら全体が縮小していきます。
これはどこがで見た流れですね。少し前のYouTuberと事務所の関係性、そして2000年代の頃のインディーズレーベルの流れです。
正直に言えば、まだCDは売れる!と思っていたいです。
しかし現実は皆さんの知っての通りです。
言い方は悪いですが、バンドを犠牲にして食い潰していく方法はあります。
例えばレッスン料を取りながらとか、録音代をバンド に持たせて原盤権だけ取り上げて、ノーリスクで運営したりなど。
レッスンは否定しませんが、身になるレッスンを受けれるかどうかを外から判断するのは非常に難しいと思います。
古いレーベルはまだCDでの売り上げ、そしてそれを元にした計算で未来を考えてしまっています。
バンドにとってはそこに所属してる満足感や安心感もあるかもしれませんが、非常に危険なことです。
じゃあレーベルは必要ないか?と言うとそうではなく
これまでの形のレーベルは必要ないってのが結論です。
明日はこれからのレーベルの形について書いてみたいと思います。
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SKY recordsでは下記口座にてレーベル活動の支援募金を募っています。
もっとミュージシャンが活動しやすい面白いシーンに変えたいです。
まだ何がお返しできるかもわかりませんが、ご協力いただければ幸いです。
みずほ銀行 千葉支店
普通 2227299
ユ)スカイミュージックエンタテインメント
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バンドマン / ギタリスト シンガーソングライター / アレンジャー / WEBデザイナー / プロデューサー
SKY MUSIC 代表取締役
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