2023年1月23日
2023年1月23日、今日は自分にとって特別な日で、僕がSKY MUSIC ENTERTAINMENTの代表になって10年目となりました。
この10年、本当に色んなことがありました。
CDの売上の低迷、音楽シーンやネット文化の変化、コロナ禍、NICOTINEからの脱退(これはまた改めて書きます)
言葉を選ばずに言えば、沢山の人が音楽シーンから去っていきました。
それはひとつの選択であり、正解であり、結論だと思います。
僕が選んだのは、音楽を続けていく事でした。
数えきれないくらいの情けない夜やくやしい思いを引き連れながら続けました。
今も音楽を作り、表現を続けています。それが自分の選んだ道です。
SKY recordsはNICOTINEが立ち上げたインディーズレーベルであり、僕が代表になった時点で100タイトル近くの原盤がありました。
代表になった時に決めた事がありました。
「10年はなにがなんでも保とう」
会社は変化をしながら利益を追求すべき場所です。インディーズレーベルは積極的にシーンに関わっていくべきものです。
留まって保つなんて目標は間違っています。しかしこれを選んだのは理由があります。
ひとつはSKY recordsへの恩です。
僕は会社経営を目的に生きてきたわけではなく、言わば成り行きで代表になりました。
SKYとの出会いはまだ10代の頃。当時はまだインディーズなんて言葉も新しかった時代です。
僕もメンバーとして地元三重で活動してたDONUT MANのリリースはSKYから行われました。
初めてのスタジオレコーディング、初めてのリリース。
人生が変わるんだと思いました。
DONUT MANを脱退してからもNICOTINEやSKYとの関係は続き、NICOTINEに加入してから関係はさらに深くなっていきます。
沢山の事を学んで、表も裏も知りながら
僕の音楽人生はSKYによって構築されてきたと思っています。
僕の地元は音楽シーンが活発だとは言えない観光地の街です。
身内に音楽家や関係者がいたわけでもなく、経営者がいたわけでありません。
言わば何もないところからここまで歩いてきてしまったのです。
何も持ってなかった両手はいつの間にかいっぱいになる日々が続きました。
会社は存続するだけでお金が必要です。
CDなんて昔のようには売れません。イベントや企画を打とうとしたタイミングでコロナに潰されたりもありました。
自分個人のアーティスト活動の収入のほとんどは会社存続のために使わなきゃいけない。
車も手放したし売れるものは売ってしまった。覚えなきゃいけない事もまだまだ沢山ある。
潰した方が楽になる。でもそう考えた時に、SKYからリリースしたバンド達の顔と、リリースさせてもらった時の自分の気持ちが浮かぶのです。
SKYをこの世界から失くしてはいけない。この10年、削りながら削りながら、ただそれだけで保ってきました。
「SKYからのリリースは黒歴史だ」とか「まだやってたんだ!」なんて話も聞いたり、「バカだなぁ」と言われたりして悔しいなぁとも思うのですが
それ以上に、恩を果たすのが僕の目的でした。
あともうひとつ、これは叶わなかったんですが
誰かが戻ってくるかもしれないって事です。
あの日みたいにまた戻るかもしれない。それまで新作のリリースもしなければ原盤の移動もしない。
経営だけの観点で言えば、新規の商品がないのに継続するなんて破綻した異常行為です。
それはわかっていましたが、これはワガママな情の部分です。
そのために犠牲になったものもあります。でもいいんです。間抜けであっても大事なものがあったのです。
そして10年目を迎え、結論としてはSKYを動かしたいと思いました。
これは夢とも言えるのですが
もう一度シーンを掻き回し、盛り上げる事をレーベルとして行いたい。今度は自分の感覚に沿って。
NICOTINEとして大きなステージに立ちたい。自分の曲を沢山の人に届けたい。
10年目になってやっとSKY、そして過去の自分への恩は果たしたと今日思えました。
話はまだ続きますので、明日また書きたいと思います。よろしければお付き合いください。
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SKY recordsでは下記口座にてレーベル活動の支援募金を募っています。
もっとミュージシャンが活動しやすい面白いシーンに変えたいです。
まだ何がお返しできるかもわかりませんが、ご協力いただければ幸いです。
みずほ銀行 千葉支店
普通 2227299
ユ)スカイミュージックエンタテインメント
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バンドマン / ギタリスト シンガーソングライター / アレンジャー / WEBデザイナー / プロデューサー
SKY MUSIC 代表取締役
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