2023年1月25日
レーベル運営、そしてバンド運営に絶対的に必要な事、それは収益を得る事です。
音楽を含む芸術はそれを求める姿を見せると不浄のものとして扱われる事もありますが、例えばコンビニに並んでる商品を見て「不浄だ!」って言う人はいないわけで
制作してる人間からすると「どう違うの?」ってのが正直なところです。
曲作りなんて本当は生々しい作業で、美味しいあの店のラーメンの様に何年も試行錯誤したスープにこだわりの麺を入れて何回、何十回と試食を繰り返し
納得のできる味ができたので棚に並べてるだけの話です。
極端に言えば「お金儲けしたいから曲を作る!」ってのもなんの問題もありません。全体を見渡しそれに必要な素材を揃えることができる人であれば。
しかし情の部分が強いのがバンドであり、音楽を作る人たちです。
モチベーションなんて曖昧な理由で頭が動かないなんて言ったら、普通の仕事では成立しませんよね。
僕はそこのアンバランスさにとても魅力を感じるのですが、ただ自分達のペースで動いても結果は得られません。
じゃあそれをどうやって収益に繋げていくか。
まず必要なのは管理です。
簡単に言うと「何月何日にリリースするから、この日までに音源を完成させてね!」って言ってくれる存在がバンドには必要なのです。
リリースも販売もプロモーションも、やろうと思えばバンド自身で全てできます。
でも現実的に考えて、全てをやるのは犠牲が必要になるかもしれません。
やろうとして途中で止まってしまったバンドマン、結構いるんじゃないでしょうか?または個人の負担がデカくなりすぎてバンド内が不仲になったりってのもあるかもしれません。
これからのレーベルの在り方として、バンドが負担となる物を請け負うってのはひとつの形となるかもしれません。
そしてもうひとつ必要なのは、バンドが見ていない場所に目を向けて、その情報を伝える事です。
例えば配信ライブひとつ取っても、バンドによっては否定的な考えを持ってるかもしれません。
しかし動いている金額などを現実的に見せる事によって、変化はあるかもしれません。
ここまで読んでもらえればすでにおわかりかもしれませんが、レーベルは音源販売だけではなくマネジメントを行う必要があるって事です。
そしてバンドを音のみではなく、コンテンツとして成立させて、これを活動にフィードバックさせる。
先程話に出た配信ライブ、これひとつ取ってもただライブを見せるだけでは人は集まりません。どうやって見せるかを考えなければいけません。
そのためには視野を広くしておくことが大事です。
音楽だけで収益を上げて生きていくのは不可能に近い今の時代は、実はまだまだできることがあると思います。
一例としていわゆるサブスクの収益は、売れている一部に強く還元される非常に尖った計算をされてしまいます。
これはもう宣伝力に押し潰される構図です。でもみんなそれを受け入れてしまっている。
サブスクに納得がいかないのであれば、サブスク内でいかに収益を上げるか、もしくはサブスク以外の場所で音楽を売る場所を作れるか。
ひとつのバンド単位で結論づけて解決できる話ではないと思います。
しかしレーベル単位で、いくつかのバンドで集まればどうでしょう?
僕はレーベルを元に、バンドが制作作業に見合った値段をつけれる場所をネット上に独立して作れればいいなと思っています。
JASRACを含む権利管理の関係も、必要なものを後から選べばいいと思います。
今は先に古い習慣があったり、昔のシステムがくっついてる場所も多く、新しいアイデアと場所なんて夢のような話かもしれません。
しかし、元々は何もかもゼロから始まっているのです。
バンドのための販売場所を作り上げる。それもこれからのレーベルに必要なことかもしれません。
端的にまとめますが、音楽活動においてこれからもレーベルは必要です。
条件としてこれまでの在り方に捉われず、道なき道を進んでいくってのが前提にはなりますが。
明日はスカイがこれから何をしようとしてるかを書いてみたいと思います。
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SKY recordsでは下記口座にてレーベル活動の支援募金を募っています。
もっとミュージシャンが活動しやすい面白いシーンに変えたいです。
まだ何がお返しできるかもわかりませんが、ご協力いただければ幸いです。
みずほ銀行 千葉支店
普通 2227299
ユ)スカイミュージックエンタテインメント
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バンドマン / ギタリスト シンガーソングライター / アレンジャー / WEBデザイナー / プロデューサー
SKY MUSIC 代表取締役
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