2020年 10月9日
ライブは楽しい。
今すぐやりたい。
イベントを主催するのも楽しい。
今すぐやりたい。
それは変わらないんだけども
このライブが出来なかった期間に新しい感覚にも出会った。
ライブハウスも変化に合わせてとても進化している。
ステージの後ろに壁一面の大きなLEDを設置したり、カメラスイッチングの機材を導入したり。
これは配信ライブに合わせて、ってのが理由でもあり、未来への投資でもあるはず。素晴らしい行動力だ。
その頃、自分はなにをしていたか。
曲を作っていた。
このご時世にCDってパッケージを作り、通販で販売していた。その曲はほとんどネットに載せてないし、ネット販売もしていない。そのタイミングでやりたいとは思わなかった。
配信はやっていたけど、喋りがメインのもので演奏はほとんど見せていない。
こんなにギターが弾けるのに(当社比)。
スタジオの様子を配信したり、自分が所属するバンドでのライブ配信はやったけど、自分が主体で配信ライブは行えなかった。
理由のひとつとして、熱が引くのが恐ろしかった。
「こんな感じか」と価値観を決めてしまうことを避けていたかなと。
自己防衛本能って言えば、聞こえはいいけども。
さらに感じのいい言い方をすると、一歩引いた場所から次はなにをやるべきか考えていた。
正直なところ、配信ライブは今現在名前のわかりやすい有名な連中がやればいいとも思ってもいた。
リスナーに配信ライブってものを本当の意味で伝えるには、不足しているものが多かった。
未来のために配信ライブはこの半年の間で、大枠で価値のあるものに仕上げなければいけない。
そして今の自分が張り切ったところで、かける時間ほどの成果が出せないとも感じていた。
自分の活動の中で思い出作りになることは避けたかった。
我慢をしている言い聞かせて自分の無力さを押し殺すのはなかなかしんどい作業でもあった。
そんな中、すでに辞めていった人もいる。
たくさん考えたんだろう。いろんなものを見たんだろう。
しかしその判断は、このズタボロにされた環境の中でまともなものだっただろうか?
判断を後回しにしてもよかったんじゃなかろうか?
今 正しいものなんて、来年にはとても古いものになってると思うし。
なんて事を考えていたら出会ったのが、冒頭に書いていた新しい感覚。
それは
『誰かが決めたルールや雰囲気に合わせて、制作するのがいやだ』って事です。
この『誰か』ってのは、今回は明確な個人ではなく『世の中の雰囲気』だと感じます。
ルールを破れ!って話ではなく、不必要なルールの精査はした方がいい。
投げ銭、クラファン、通販など、急激にバンドマンの隣で文化が発達した。
その忙しさによって、不必要なルールが多く誕生していないだろうか?
バンド文化ってのは古の理を愛するものだけど、それに縛られ過ぎていないだろうか?
その結果出来ないことが増えてしまってないだろうか?
それがなければ、あの人は去らずにすんだんじゃないだろうか?
自分にとってはすでに存在する大きな文化を守るよりも、近くにいる人の気持ちを守りたいと感じた。
だからなんとなく、配信ライブやサブスクに寄り切ることができなかったのかもしれない。
こんな表面上の出来事に従ってたまるかよ、ってのが本音かもしれない。
世の中はもうすぐライブの日々が戻ってくる雰囲気だ。今月もライブは何本か決まっている。
それがまた陰っても腐らないように
それが燦々と輝いても灼かれないように
自分の価値観で自分を守りたいものです。
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バンドマン / ギタリスト シンガーソングライター / アレンジャー / WEBデザイナー / プロデューサー
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