HOME SWEET HOMEの話。

2022年11月23日


久しぶりに戻った地元は、時間が止まっているようだった。

 

店舗が変わってたり、近所のラーメン屋が駐車場になったりしてたけど、そうゆう事じゃなくて空気が変わらないと言うか。

 

コロナ禍の影響もあってずっと帰れずにいた。しばらく前から親父が大病を患って、会いに行って自分が原因でなんてなったら耐えられない。

 

なので親父とは電話で喋ったりした。仕事もうまくいってると伝えていた。こんなにボロボロなのにね。

 

 

111日に親父が亡くなって、やっと帰ることになった。

 

どんなに金欠で明日食べるのに困るような時でも、この時のためにとずっと手をつけずにいた地元伊勢への交通費。

 

封筒からそれを出して、一路三重へ。

 

移動しながら色んな事を考えた。

 

今の世の中は楽しいだろうか?

 

自分は幸せだろうか?

 

親父は幸せだっただろうか?

 

おかんはどんな気持ちだろうか?

 

なにひとつわからないまま近鉄線、宇治山田駅に到着。昼におかんから連絡があって、すぐに向かったけどもう日が変わろうとしている。

 

 

兄貴も向かってるらしいので、到着まで実家の周りを缶コーヒー片手に散歩した。10代、20代の頃も同じ事をしてた気がする。

 

夜中の空気の音もあの頃のままだ。

 

 

親父の葬儀などを終えて、千葉に戻る日。

 

なんとなく決断をしなきゃいけない気がする帰り道。

 

創作においてお金が全てではないけど、自分の作ってきたものでは周りの人を幸せにでなかったひとつの結果が出てしまった。

 

葬儀を飾る花すら満足に飾ってやれない自分をどう処理すればいいかわからなかった。

 

まだ音楽を作れるだろうか?

 

自己満足ではなく、現実をしっかり見てこれからも人に渡せる音楽が。

 

もう辞めてしまおうか。自分には無理だったと決めてしまおうか。

 

なのでこの気持ちを保ってる間に挑戦することにした。

 

 

ここで自分の曲をまた作れたら、この先も続けれるだけ続けよう。

 

例えばNICOTINEや、今も自分に関わってくれてるバンドもあるけど、なんだかそんな話ではなく自分のための完全なるワガママな話。

 

今はそれが必要だ。それ以外はまた考えよう。

 

 

戻ってから2週間の間、ずっと曲を書いた。頭にくっついてた薄い膜みたいなのはなくなったけど、不安はある。

 

たくさん自分の時間と向き合って、とにかくわかった事。

 

まだ自分の中にはこんな曲が埋まっている。まだ形にしなきゃいけない。

 

そう思えたのはNOVEMBER BLUEって曲をができた時。

 

まだ自分の中で音楽に意味はある。そう思えたのは良かった。ほんとにギリギリだったけど。

 

そしてHOME SWEET HOMEって曲ができて、10代からカバーしてるカントリーロードのカバーを再び作って、その後dayzって曲ができた。

 

 

実は親父の病気がわかってから、ずっと同じ葛藤があって

 

自分がやりたい事をやるのは、誰かに不幸を感じさせてしまうんじゃないかって。

 

「普通」を今から目指した方が、みんな安心するんじゃないかって。

 

気がつけば作業の手が止まったり、送らなきゃいけない物を送れなかったりする日が続くようになった。

 

理由はよくわからない。わかったら楽なのかもしれないけど、わからなくて良かったのかもしれない。

 

今回の音源の前にShunpCD6を出そうとしてたんだけど、販売開始まで踏み切れなかった。

 

売れないとまた気持ちが重くなるかもしれない。そろそろ蓄積してきてしまったものも怖い。

 

 

今回の音源はそんな自分の感情面を収めたものだから、売れなくてもいい

 

なんて事は思っていない。

 

ちゃんと売って、価値を残さなきゃダメだ。

 

ろくに宣伝もできてないけどさ、買ってもらえたら嬉しい。

 

 

俺は歌詞の中でこれまでに「永遠に」って言葉を使うことがなかったと思うけど、これからもそれは変わらないと思う。

 

完全なる永遠なんてものはない。

 

ただ矛盾してるようだけど、自分の中だけでは永遠に心も言葉も残る気がしてる。それを誰も知らなくても。

 

 

悲しい話や苦労話を売りにしたいわけじゃなくて、現実と本当に向き合った時に感じた事を言葉にして、それが誰かの力になったらいいなと思ってます。

 

 

環境は変わり、他人も変わり、自分も変わっていく。

 

だからどうした?やれる事はいつだってある。強い心なんていらない。やりたい事をなぜやりたいのかを知っていればいい。

 

俺は音楽と、音楽を作る自分が好きだからやりたいのだ。

 

それを改めて考える機会をくれたのは親父と地元の街だろう。

 

くだらないしきたりに合わせるな、気に入らない人も、納得いかない情報も所詮は他人の作った景色だ。

 

自分の生きてきた風景を見失ってはいけないのだ、やっぱり。

 

 

今、何かに悩んでる人がいたら自分の中で決めた事に挑戦してみてください。

 

その結果がどうであれ、それはきっとちゃんと生きる上で必要な事なんだと思います。

 

読んでくれてありがとう

 

Shunp

 

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