2020年 3月1日
今回はバンドグッズ制作における、SUZURIのデメリットについて書きます。
メリットについてはこちらから。
強調しておきますが、バンドのグッズの視点での内容です。イラストレーターさんやその他のクリエイターさんなどは参考にならないと思います。
10とか20の販売数見込みであればリスクのないSUZURIの利用は有益かと思います。
しかし、仮にTシャツ100枚即完売の見込みがある商品の場合話は変わってきます。
この場合は在庫を確保した方がベターです。
簡単な計算をすると…
SUZURIで100枚完売した場合
(トリブンを500円に設定 その他の手数料は割愛)
500 × 100 = 50,000
50,000の収益になります。
自分でグッズ業者に発注し、在庫100を用意した場合
仕入れ:
ボディ代 550円
プリント代 1版 1色 1カ所 100円
(版の保管代などは省く)
製造費が 550 + 100 × 100で65,000
これを一枚2,500円で販売して完売した場合
2,500 × 1000 = 250,000
250,000(売上) – 65,000(製造費) = 185,000
粗利としては185,000円となり
SUZURIで販売した場合との差額は
+135,000円となります。
仮に通販で送料無料キャンペーンを行ったとして、レターパックですべて送ったとしたら
(圧縮すれば370円の方で送れます)
370 × 100 = 37,000
185,000 – 37,000 = 148,000
148,000円の利益
SUZURIとの差額は98,000円となります。
(上記一部の計算は、商品受け取り送料や消費税を割愛したものです)
ここまで色々書いてますが、バンドマン特有のハングリー精神ってものがあります。
SUZURIのシステムは言ってしまえば全自動なので、極端に言えば宣伝だけできれば放っておいてもいいってことになります。
なので、SUZURIはあくまでサイドプロジェクトってイメージは必要かもしれません。
これから先の時代、バンドマンは多くの想像力と行動力が求められます。
それを損なわないように気をつけてください。
通常の物販とは違い、メンバー個人のアカウントで運営すると、「何がどれだけ売れたか」ってのがその個人しか見れないことになります。
そして目に見える在庫がないので、「数」での把握も共有としては不完全でしょう。
なのでバンドでアカウントを作るか、IDとパスワードのバンド間での共有をお薦めします。
こんなのが原因で仲悪くなっちゃつまんないですからね。
とりあえずデメリットはこんなもんですかね?もっとあるかな?
ブログ2回に渡りメリットとデメリットを書きましたが、特にWEBのサービスは日々更新されています。
もっとバンド運営に適したグッズ制作サービスもすでに出てきてるかもしれません。
いろんな事にアンテナを張って、使えるものは積極的に使っていくことが必要になっていくと思います。
我々のやるべきことは、いい曲を作り、いいライブをすることです。そんなことはわかってます。
WEB関連がもちろんすべてではないのですが、この先情報のマウントを取っていくのは目に見えています。
そしてグッズをきっかけに曲を聴いてもらえる機会もあるかもしれません。
収益が上がれば、バンドとしての可能性が増えていく。
断言しますが、それは曲やライブにあらわれます。
すべては音楽と未来のライブのために。
SUZURIのメリットについてはこちらのブログを参照してください。
> 次のブログ
バンドマン / ギタリスト シンガーソングライター / アレンジャー / WEBデザイナー / プロデューサー
SKY MUSIC 代表取締役
OUTPUT-WEB 代表
NICOTINE(ex) / MUSCLE ATTACK / THE ALT / 逆EDGE / マッパチバンド / ニーコマン / and more