雑記 : ギターが辛いということは。

2024年2月5日


雪が積もり始めて外にも出れないので、ちょっと文章を書こうと思いまして。

 

タイムラインに流れる情報の中に「ギター弾くの辛くないですか?」ってのがあった。

 

考えた事もなかったけど、思い返せば辛い瞬間もあったのかもしれない。

 

指が痛いとか、このフレーズが弾けないってので辛いと思った事はないと思うけど(悔しいです!とは思ってます)

 

あるとすればギターに纏わるエトセトラ。主に自分の社会的立場や人間関係ですよね。

 

 

そしてひとつの言葉を思い出しました。

 

「ギターいつまで弾いてるの?」

 

これは全然違うジャンルで生きてる人が自分に言った言葉なんですが

 

この「いつまで」って部分が引っかかったわけです。

 

まるで結果を出す事が前提のような、当たり前にみんなどこかで辞めるのが決まってるような。

 

 

大袈裟に言うと、生きる理由としてギターを弾いているわけです。自分にしてみれば。

 

自分を好きでいるためにギターも弾くし、曲も作る。これまた大袈裟に言うと自分を愛し続けるために。

 

じゃあギター辞めたら死んじゃうのかって言うとそうではなくて

 

生きるもうひとつの理由、誰かを愛するために生きるってのがあります。

 

贅沢な話ですが、それを見失うような生き方は幸いしてこなくて済んだと思っています。

 

 

自分の本心としては、有名になるのは面倒だなと思ってる一面があります。

 

コマーシャルされたものに羨望の眼差しを向けるのも向けられるのも得意ではありません。

 

お金を儲けるのは悪い事ではありませんが、今の時代に音楽を中心に置くのは効率が悪いしリスクばかり。

 

でも違うジャンルの方はそこに我々を置きたがる、と言うかそれが当然だと思ってらっしゃって御座候です。

 

こちらから見ればそちらを理解できてないこともあるはずなので、それはお互い様なんですが、なぜか芸事になると疑う事なく売れるゴールを設定されてしまいます。

 

 

儲けるのと同じように、売れる事は良い事です。

 

たくさんの人に聴いてもらえるし、その人生に関われる。

 

しかし、制作や演奏はその一面だけではなくもっと混沌としています。不安や願望や言い訳や虚栄が入り乱れています。

 

コンビニなどで知らないアーティストの知らない曲が流れてる時に、その曲に関わってる人達の人生が見える事があります。

 

もちろん想像上ですが 「このアレンジ、リズム作ってて疲れたな」とか「このギターソロ、安全策を取ったな」とか「この歌、本当はこんな事思ってないな」とか。

 

「この曲は派手に作られてるけど、本質的に誰の人生にも関わらないかもな」とか。

 

そんな競争の中にいることを義務付けられてるのを考えると、ギターを弾くのは辛い事なのかもしれません。

 

なので、価値観の底を他人に渡さなきゃいいんじゃないかなと思いました。

 

 

ちなみに冒頭の質問、「ギターいつまで弾いてるの?」に対して僕が答えたのは

 

「お前、俺のギターちゃんと聴いたことないやろ?」

 

でした。

 

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