2020年 2月26日
少し長いけども、読んでもらえたら幸いです。
コロナウィルスは健康被害以外も流行らせている。
これを書いているのは2月26日の16時頃だけど、ニュースサイトを見るだけで多くのイベントが中止や延期になっている。
来月にも自分が主催するイベントを企画してるので、とても悩ましい問題だ。
ニュースになるのは何万人も集まる大規模イベントが多いけど、今日本日だけを見ても日本中で中止や延期になってる小規模イベントが多数あるだろう。
大きなイベントはたくさんの会社や人によって運営されるが、街単位のイベントや個人規模のイベントはひとりの人間が複数の役割を担ってる場合が多い。
さらに言えば何ヶ月も前から、それこそ1年2年をかけて準備してきたものも多いだろう。
そして個人のイベントには基本的に保険が存在しない。
それが「なんかやばそうだ」って理由で中止や延期をしなければならない、今はそうゆう時期。
例えば定食屋が、「暑いからそこらで食中毒出てるし、うちでも出るかもしれないけど美味しいから食べてってよ!」とは言えないように
主催の人間は来場される方の安全を考えるのは当然のことだ。
入り口で「感染しても一切文句言いません」って一筆を取って開催するのは可能かもしれない。でもそうゆう問題ではない。
実際のところは、中止を宣言するには情報が少なすぎる。
国単位で「絶対やめといてね」って言われればまだいいけども、それを国はしてくれないし、あくまで興行として自主的に判断してください止まりだ。
マスクしてればいいの?って言われてもそうじゃないだろう。マスクなんて気休めだってこと、ほんとはみんな気づいているでしょ?
現実的な話をすると
例えば週末の200人規模のライブハウスを借りるのに20万円
出演者が3組いて、1組あたりのギャランティが5万円で15万円
フライヤーのデザインとかを自分でやったとしても、宣伝のための移動費や雑費で3万円
必要経費の合計が38万円
チケットが前売りで3,000円だとして
チケットペイだけで必要な売り上げ枚数が127枚
127枚以上売れたらそれが主催者の収益になるとして、自分に対する人件費で出演者と同じ額の5万円を設定
そうしたら必要な売り上げ枚数は144枚
これでスタッフなし、すべてをひとりで担った時の計算。
ここにグッズやらの計算も必要だけど、今回は割愛。
何万人規模のイベントに比べれば、たったの144。
しかし、それはチケットを経て、来てくれる人の人生に介入してる数でもある。
ひとりの人間に対して144の数字の大きさを想像してみて欲しい。
そしてこれを背負って、やっと開催当日を迎えたけど中止って判断をしなくちゃいけない。
無理やり開催して、それが原因で来場した人が感染し、その人だけじゃなく家族や友人まで危険に巻き込んで…なんて考えると
選択できる答えは少ないだろう。
ここからが本題、提案としては
会場をおさえての延期は現実的に難しいから、スタジオに出演者を集めてチケット代と同額の限定公開の有料配信ライブを行う。
ここで大事なのが、「ひとつのプラットホームのみで収益を完結させずに手間をかける」だ。これなら企業ではない個人でも現実的に可能だ。
配信サービスはこちらのサイト(インターネットモニタリング様)が詳しくまとめてくれている。
Youtubeの限定公開での生配信についてはこちらのサイト(Aprico様)が詳しく説明してくれている。
Youtube単体での収益をまとめるのは、登録者数などの敷居が高いので、下記のような手間をかけて合わせ技でクリアしよう。144の数字であればひとりでもできる。
すでに支払いを終えていて、チケットが手元にある人にはチケットの番号をメール等で送ってもらい、そのメールに配信を見るための限定公開のURLを返送する
これからチケットを購入する人にはBASEが提供しているデジタルコンテンツ販売を利用し、購入者にコード等を提供する。(BASEの設営は半日あればできるだろう)
問題としては、コードを共有されれば誰でも見れちゃうって話だけど、完璧を求めてる場合ではない。ここには書かないがそれはそれでプロモーションになる。
さらに言えば配信とライブは別物。しかしまずは届けることが大事だ。
次の機会に改めてできる時に、ライブハウスでリベンジをすればいい。その時にはきっとイベントとしての価値も上がるだろう。
これができれば、主催者の収益にはなる。
収益が上がれば次に繋げることができる。
いろんな穴があると思うけど、行動をすることが第一だ。問題に対してはその都度考えよう。
それに、この方法であれば144の数字以上の収益を上げれる可能性もある。スマホは今や誰でも持っている。
大事なのはあくまで「代理のために配信である」って立ち位置をキープすること。
ライブの価値を下げずに行うことだろう。
もしやり方がわからないイベンターがいたら下記メールアドレスにご一報を。
限りはあるだろうけど、少しは力になれるかもしれない。
人を繋げれるのは、やはり人だ。
お客さんの立場の人たちには少し手間になるだろう。協力も必要になるし、配信なんてライブとは別物!見る価値無し!って人もいるかもしれない。
その価値観はひとそれぞれだと思う。
偉そうな言い回しになりますが、主催者の思いがすこしでも伝わればいいなとこれを書いています。
そしてもし、こうゆうやり方を見かけたら、楽しんでみて欲しいと願います。
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