音と人間模様。

2020年12月13日


ひとりで音楽を作るのは、職人が皿を作るみたいなもんで

 

いつまでも完成させなくてもいいし、気に入らなければ壊せばいい。

 

 

誰かと音楽を作るのはしりとりみたいなもんで

 

答えが思いつかなければ焦らなきゃいけないし、自分で望んでないタイミングで「ん」で終わられちゃうこともある。

 

 

今の時代、別にコロナだテレワークだって話より前から、「個」での制作の割合が増えていると感じる。

 

街で流れている音楽も「誰かと誰かが揉み合いながら作った」って曲よりも「個人が突き詰めた」と感じる曲をよく耳にするようになった。

 

なんとなくでも、曲の中に譲り合いと奪い合いの呼吸が混ざってるかってのは感じる事ができると思う。

 

 

例えばギタリストが編曲してる場合

 

割と派手なジャカジャカした8ビートのイントロバスドラ四つ打ちのみ+ギターブリッジミュートのAメロ

 

これは個人で作った可能性が高い!全体の構成を考えてここはしっかり落とすところ、と編曲者は考えているはずだ。

 

 

逆にドラマーと一緒にスタジオでアレンジしてたら、四つ打ち+なんか玄人っぽい音符を狙ってハイハットでなんかやってる事が多くなる

 

それはAメロの裏でギリギリのラインでドラマーが己をアピールすることによって発生するアレンジ

 

 

実におもしろい!

 

 

で、これが完成してリリースされていた場合

 

・編曲者のギタリストがドラマーに「そのハットはいらない」とは言えなかった関係性

 

・編曲者のギタリストがドラマーの個性をしっかり認めている関係性

 

・「自分は弾く場所じゃないからどっちでもいいや」と思ってるベーシストの顔

 

などが想像できる。

 

楽曲のアレンジひとつで、そのバンドの関係性が見えてきたりする。

 

 

SNSなどで個人の言葉を発信する機会は確かに増えた。

 

しかし、音の裏にある言葉になってない人間模様を嗅ぎ取ってみるのも一興かもしれない。

 

今日、何か音楽を聴く機会があれば、そんな聴き方をしてみるのも楽しいのでお薦めしておきます。

 

制作者の人との繋がり方、頑固なところ、譲れなかったところまで聴こえてくるかもしれません。

 

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