音楽で幸せになるとは

2024年7月13日


それは多くの人に認められる事だろうか?

 

お金を沢山稼ぐ事だろうか?

 

最近の言い方で言うとバズる事だろうか?

 

それとも隣のクラスのあの子の気を引けることだろうか?(これはひとつの正解だと思うけど)

 

 

傍目から見てると満たされていて、なんの不自由もなく見えるミュージシャンがなんだか苦悩している。

 

じゃあ手元に何もない奴が苦悩してるのはとても浅いものなのだろうか。

 

いまだに「音楽をやってます」と言うと、「じゃあ紅白出れるようにがんばってね!」なんて言われたりする。

 

もちろんこれに悪意はない。純粋に応援してくれている言葉だ。

 

そんな事はわかっているけど、悪意はなくともなんの疑いもないのが実は恐ろしい。

 

 

音楽における成功、もっと言えば完成は人それぞれで、まさに十人十色なのになぜかゴールだけは外から勝手に設定されている。

 

 

例えば音楽でお金を稼ぐって一文を取ってみても

 

なぜか莫大な収益を得ないと世間様では成功とはならない。

 

生活をしていける程度稼いでいても、「不安定でしょ?」の呪文で何かが欠けている事になってしまう。

 

お金を稼ぐってのが主語なのに、音楽で稼いだお金を元に何か事業を始めて成功しても音楽で稼いだことにはならない。

 

不思議だ、実に不可解だ。

 

どうやらとても厳しい条件をクリアしないといけないらしい。

 

結果、辞めなくてもいい奴らがこの呪文にかかり、去っていったりした。

 

 

世の中の大半はくだらない思い込みで出来ている。しかしこれを声高に叫んでも奇人扱いされるのがオチだ。

 

それくらい「安定」ってのは魅力的なんだろう。俺も誰かタダでくれるってんなら貰いたいくらいだ。

 

 

すごくピュアな話になってしまうが

 

俺は自分の音楽がどこかで完成してくれたらそれでいいし、それがゴールだ。

 

一言に音楽と言っても音符だけの話ではなく、それに纏わる人間関係なども含めての完成だ。

 

その完成形、ゴールは日々変わってゆく。追いかけるように、逃げるように。

 

そしてそれはおそらく世間の皆様が望む形にはならないだろう。

 

 

俺は元々反逆的な人間ではない。自分で言うのもどうかと思うが普通に社会性もある。(ひとりでラーメン屋にも入れる)

 

他の人の価値観を学ぶ気持ちもあるし、すべてがどうでもいいわけでもない。

 

優しい人は沢山いるし、頭のいい人も沢山いる。

 

しかしマジで何も考えずに受け取るだけの人もいて、残念ながらそれが世の中の多くを占めている。

 

総じてその人たちは、言葉の選び方も与えられたままのものだ。

 

テレビで聞いた優しい言葉、ネットで見かけた面白いとされるもの。

 

本当の人の気持ちや物語って、そんなところにはない。まさに上っ面だ。

 

上っ面の言葉は自分が主人公になったような気持ちにさせてくれる。言われたくないとは思うけど、そりゃ気のせいだ。

 

そしてその上っ面だけで動く言葉達が悪気もなく夢追い人の心を壊している。

 

 

俺は性格が悪い。なのでそれらを無視して自分の志を完成させようと思ってた。

 

でもやはり、傷つく日はある。

 

「ああ、この人はこうやって自分を保ちたいんだな」とか

 

「自分でも嘘だとわからなくなってしまったんだな」とか思う事がある。

 

なんせ人と接する仕事だし、自分の感性をまとめた音楽を聴いてもらっているのだ。こちらにも受け止める義務がある。

 

端的に言うと、疲れる。

 

 

 

 

今の流れ、重たく感じただろうか?

 

でもこれって日常の生活の中で誰にとっても普通にある事だよね?

 

なぜかミュージシャンが疲れたと言うといかにも絶望した感じになる。寝たら忘れるのに。

 

これもイメージなのだろうか。

 

ちなみに気に入らない相手には直接「気に入らない」と伝える癖があるので、ここに書いた内容はこれを読んでくれているあなたの事ではない。あしからず。

 

 

初めてギターに触れた日、世界が変わる気がした。

 

それだけでいいはずなのに、時間の流れはそれだけでは許してはくれない。理由もタイムリミットも人生の逃れられない素敵なマストアイテムだ。

 

しかし思い出して欲しい。

 

世界が変わると思ったと同時に浮かんだ、世界への疑問を。

 

本当のこととはなんだろうといった漠然とした疑問を。

 

胸がざわついたのはなぜなのか。

 

大人になったら考えなくなる、この疑問の答えはなんなのか。

 

実はこれが大きなポイントかなと思う。

 

音楽で幸せになる必要などないのだ。

 

この疑問を探究していけるだけで楽しいのだ。

 

 

今日も事務所や著作権や売上や再生数なんて小賢しいものが目の前に並んでるけど

 

うまい事あしらって答えに近づけたら儲けもんだし、大いなる疑問に比べたらこんなの簡単過ぎる。

 

だって答えがあるんだから。

 

「君はもっと悩んだ方がいいよ」って言われた時、ギターに夢中になってる時の君なら「うるせぇよバーカ!」ときっと言えていたただろう。

 

今はそうじゃないかもしれない。

 

でもそうであった事を忘れないで欲しい。

 

原石を磨き続けるのに遠慮してしまうのは、みんなが磨くのを辞めてしまうからだ。

 

それに合わせて自分も磨くのを辞めるのではきっと物語にはならない。

 

ミュージシャン各位、毎日は過ぎてゆくけども、最初に出会ったキラキラした疑問こそが正解だ。

 

それを全面に押し出さなくてもいい、賢く周りの期待に応えながら

 

強くあれ。そして自分であれ。

 

 

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